私だけの金髪王子様は二重人格


「あ、あるもん!探しとくからっ!」



「ふっ、せいぜい頑張ってね?」

さわやかに言ってやった。


そんなお気楽なのも、次の転校生の一言で
崩れた。


「相楽、もしかして記憶まだ戻ってないの?」


えっ。なっ・・・・・・。

なんでこいつ知ってんだ??


「お父さんからの虐待でだっけ??
んで、好きな子も私も忘れて・・・キャッ!!」


許せなかった。

記憶を無くした俺、虐待をされた俺。

すべてを見透かしたように言ってくるこいつが。


壁に転校生を寄せる。



「相楽~もう何?」


「黙れっ!!!!」


そう叫ぶ俺。



「ほとんど思いだしてるよ!!でも・・・・・・
思いだせねぇこともあるんだよ!!」



「おっ、思い出せないこと?」


涙目になりながら、言葉の続きを聞いてくる。



「あぁ、幼なじみだったやつの名前。
あと・・・俺の好きだったやつの顔と名前だよ」



「なんだ・・・好きな子思い出してないんだ。
すんごく近くにいるのに・・・・・・」


は?近くにいる?



「おい!それってどういう意味だよっ!」



「その続きはいつかね?
今日は出直すから」