「ねぇ、佐伯。」 会議が終わって、資料をまとめてる佐伯の腕を掴む。 緊張で手汗掻いてる気がするけど、気づかれてないだろうと願う。 「…どうしましたか、海野くん。」 不思議に首を傾げる佐伯を見て可愛いと呟きそうになる。 …なんで話しかけたんだ、俺。 俺もまた首を傾げた。 ただ、この鼓動を止めるにはどうすればいいか分からなくて。 当事者に聞けばいいかな、なんて思って。 「海野、くん?」 「やっぱなんでもない。」 「はい?」 ――俺どうしたんだろう。