都合のいい私

私から目を逸らしたリョウは


たぶんまだ怒ってる


私は少し乱れた制服を直しながら


イライラが収まらなくなる


だって私は男の人に媚びてなんかいない


『気が済んだ?』


『あ?』


『もう気が済んだか聞いてるの』


『おまえ何言ってんの?』


だからリョウが余計に怒るって思いながら


止まんなくなった