都合のいい私

『別に仲良くなんかないよ!』


『へー。おまえは仲良くない奴とも喋るんだ』


『同じクラスなんだから話し掛けられたら話すでしょ?』


『俺なら話さない』


『私は無視するなんてできない』


私の言葉がおもしろくなかったのか


リョウは私の胸倉を掴んで自分に引き寄せた


『男に媚びてんじゃねーよ』


そう言って掴んでた手を強引に離すと


その勢いで制服のワイシャツが少し破れてボタンが取れた