都合のいい私

『アヤスカート短すぎない?』


バイト先に迎えにきたリョウが聞く


『え?そう?いつもと同じだけど』


『あんまり短くすんな』


『………あ、うん』


制服のスカートはいつもと同じなのに


きつく言われるとつい返事をしてしまう





リョウの機嫌が1番悪くなる瞬間は


バイト先の男の人に声をかけられた時


でもそのあとにリョウは言うの


「心配なんだ」って


リョウはヤキモチ妬きで


独占欲が強い


だからリョウは私に自由をくれなくなった


でもその分《私は愛されてる》


そう思えば幸せな気分になれた


優しい時のリョウと


怒った時のリョウはまるで別人だけど


それでも私はリョウが好きだった