都合のいい私

バイトの残り時間


リョウの席ばかり気にしてた


リョウの隣で


リョウの腕に触れて


リョウを見つめるカナエちゃん


それに答えるかのように見つめかえし笑いかけるリョウ


優しいその笑顔だけは


私が好きになった頃のリョウだけど


もうあの頃のリョウはどこにもいない


ヤキモチ妬きで束縛がひどくて


私に暴力を振るいながらも


私だけを大事にしてくれたリョウは


もうどこにもいない



リョウが私に話しかけてくる事も


私を見る事もないのが


やっぱり少しだけ寂しかったけど


もうこれ以上見たくなくてバイトが終わるとすぐに着替えて外に出た


『アヤちゃんお疲れ様』


落ち込んでた私はそんな白石さんの優しい声に少しだけホッとした