都合のいい私

でも久しぶりのその行為は


愛情を感じられるものじゃなかった


リョウの欲求を満たす為だけのもの


優しいキスもない


甘い囁きもない


だから虚しさだけが残る


リョウにとって私はなんなのかわからなくなる








そうやって自分勝手に私を抱くと


『明日も早いから帰る』


リョウはさっさと服を着て私の部屋を出て行った