都合のいい私

『アヤから電話もらえるなんて思ってなかった』


『え?』


『アヤにはもう許してもらえないと思ってたから……』


『……許すもなにも私別に怒ってないよ?』







話し合って別れたのに…







そう言えばまた付き合おうと約束した時も


私が許してくれるまでとか言ってた





『俺…アヤにひどい事したから……』


『………あの事は……』





でも《もういいよ》とはまだ言えない


膝に残った傷跡を見ると


あの事を全部無かった事には出来ない