都合のいい私

リョウが家にきたのは次の日


別れた事をしらないお母さんは


いつものようにリョウを家へ入れる


気まずそうに私の部屋のドアを開けたリョウは


何も言わずに入口に立ち尽くしてる


『入ったら?』


私が声をかけるとリョウは無言で部屋のソファーに座る


そこはいつもリョウが座るリョウの場所





私から言う事は何もなくて


しばらく沈黙が続いた後





「フーッ」と大きく息を吐いたリョウが口を開いた