「あれ、入れ違いだ」 休憩室に入ると、亜美が空のグラスを持って立っているところだった。 「蓮くんと一緒にいるの、蓮くんの彼女じゃないよね?」 「あ、会ったんだ? すっごい猫かぶってるでしょ、あの子」 「……なんだ、知ってんの?」 ついでとばかりに亜美が麦茶の入ったグラスを渡してくれた。