まだ寝ぼけたままの蓮くんを残して、あたしは亜美の手を引っ張って部屋に戻った。 「なんにもしてないって!」 「あのねぇ。子供じゃないんだから。ひとつのベッドに2人で寝ててなにもないわけないじゃん」 「ホントにないんだってば!」 ──いや、“なにもない”はさすがにウソか……。 キスはしたし、ね。