「ようやくだよ……ったく…自分で行くって言ったんだぞ?」 「だって………こんな怖いと思わなかったんだもん。…………… お化け屋敷………」 今にも泣きそうな恋花を俺はギュッと抱きしめた。 「もう怖くないから。な?次は怖くないところ行こうな。」 そうなだめると恋花はすぐ笑顔で頷いた。 「じゃあね………」 と言って黙り込む。 どうやら遊園地のパンフレットと睨めっこしているよう。 どうかあのアトラクションを選びませんように……………