「……やめて!」
「………私が首を斬るのは初めてだわぁ~…!」
「…お願いだからやめてくれ!!」
必死にこびる永井の全身には冷たい空気が流れているようだった。
ブンッ!
「…………わっ!!!」
斬酒が斧で素振りを始めた。
ダメだ……ホントに殺される…!
狭いトンネルの中で隙など生まれるはずなかった…
一歩でも変な動きをすれば…その瞬間………
ザクンッ………!
「………何か……言い残したいことは……?」
素振りを続ける斬酒が楽しそうに言った。
この脱出方法には最後の詰めが未完成であった…
客が出入りする出入り口がまさか締まっているとは思わなかった…
それとも今日に限って締められていたのか…
最後になっても頭の中では辻褄を合わせていた…
そして現実に戻ると恐怖で頭がいっぱいになる……
無理だ…………
どう考えても………この状況…………
無理だ……


