居残った兵士に聞く…
「…あの…」
「……なんだ…?」


感情のない返事に何も聞き出す勇気がなくなった…

「…………いや…何でもないです…」















客がぞろぞろ帰る中、永井の中である決心をした。





従業員が全員戻ったのを確認すると、永井は寝室横のスイッチを押して兵士の部屋に忍び込む。








「…ふぅー……」




大きく深呼吸をして兵士の前に姿を現した。








「……永井くん……待っていたよ…。」
テレビを見ながら腰をかけているのは、先ほどの兵士だった…

監視カメラを見ていたのか、こちらに背を向けた状態で自分の名前を当てられた。


永井は同様することなく手短に話を進めようとする。

「……長嶺さん…ですよね…」
「…そうだが…。…あぁ…お前もあん時大島といたんだな…?」
「……そうです。」
「…思っていた通りだ…。俺があいつに教えた脱出方法を聞いて俺に協力を依頼しに来たんだろ…?」

すべて読んでいる長嶺に驚いた。