「…いやーだから言ったろ!あいつそろそろ死ぬって!!」
甲高い声で話す。

「………はいはい、今日はお前らの勝ちだ。持って行きな…。」
ふてくされたような感じにそう言うと、ジャリっという音が机の上を走るのが聞こえた。



金か…?

「…はい、まいど!」
「………明日はあの中村って奴だと思うんだけどなぁ。どう思う…?」
「…いや、あいつはないだろ~。それだったら大島とか永井とかの方があり得るだろ…。」
自分の名前が出て心臓が飛ぶ。
「…でもそれが今回裏目に出たんだよな。」
「…少なからず明日はねぇよ。」
貫禄のある声が話した。



そして永井はゆっくりと覗く…
左目だけを壁から出した…。



「…そうだよなぁ!」
突然の大声にひっくり返る思いをした。
声は確かに近い。
しかしどうやらまた曲がり角が見えた。
今度は左に通路は続いている。

恐らくその先に兵士たちはいるのだろう…。
ただ今この状態で誰かがこちらに来られたら……



…終わる。


体はすでに半分以上出ていた。