まだ涼に抱きついてる。





涼はあたしを引き寄せ抱きしめてくれた。

そして、片方の手で頭を撫でてくれる。


「…大丈夫だ」

甘く低い声で囁いてくれる。

涼の顔を見て、少し落ち着きを取り戻した。


「やっぱり、怖いんじゃないか…」

涼は優しく微笑んで、顔を覗き込んでくる。


…カッコイイ。

他の女の子にこんな事したらいちころだな。


他の女の子にもするのかな…?



イヤだよ。

そんなの考えたくもない。


涼の胸に顔を埋めた。

涼は黙って頭を撫でてくれる。