ラブシチュエーションアイツが弟?

そしてそのまま下を向いてしまう。

「気付いてないみたいだから言うけどさ、オレ結構傷付いたんだけど。

小堀って、オレの気持ちより……自分の体裁優先なんだな」



しまった。

私の今の行動、それバレバレだよね。

「そ、そっ……そんなコトないよ~? 透のコトが心配で心配で……」

ウソだけど、ここは言っておかなくちゃ。

だって、気まずいのヤだし。



ニコニコ笑って透の机に頭をつけ、顔を覗きこむと……。

「じゃーさ、そんなに心配なら……オレも今からマルコ連れてって」

なーんかすごく寂しそうに、私を見下ろしている瞳に遭遇した。



……いえ、それはちょっと。

だって、ルミと約束してるし。