ラブシチュエーションアイツが弟?

「諦めるの? じゃあ、みちるが最下位だね~」

ルミがニヤニヤ笑って私を見る。

「いいよね、ルミは。いつもマジメに勉強してるから」

トップじゃなくてもビリじゃない。

「みちるいっつも言ってるよね、『私はやればできる』って。しょーがないよ、やってないんだもん」

うぅ、それを言われると、ツラい。



そう。

やってもないし、やってもできるかどうかわかんない。

大和が言うよーに、やっぱ私は、口だけのオンナだよ。



透は、賢いのかなー。

アイツに奢るのだけは、なんかヤだな。



結局、昼休憩は終わり、5時間目に。

みんな自分の位置に机を直し、席に着きはじめる。