ラブシチュエーションアイツが弟?

「そーいうのって、オレの宝物だから。小堀にバレたら意味ない」


「そ……そーなんだ?」


ヤバい。


なんでこんなに心臓バクバクいっちゃってんの?


今日はずっとドキドキしっぱなし。


透の目を見てるのが、ちょっとコワくなって、慌てて目をそらした。


「……鈍感で、ごめん」


「いーって、別に。オレの一方的な想いだしな」


透は私からそっと手を離す。


そうだ……。


“好き”って言われたんだから、返事しなくちゃ、いけないよね。


「え……と、返事。ちょっと待ってくれるかな」