「合わせろって。……みんな騙されてて面白くねー?

これで夏休み明け、同じ名字になってたらさ、マジ腰抜かす」


え、なんも面白くないから。


楽しんでんの、透だけじゃ~ん!


「こ……困る。透って、こーいうコト、フツーにできちゃうんだ?」


そう言って、私が慌てて一歩下がると、透はフッと笑った。


「だから昨日言ったのに。……後悔する、って」


「そ……そんな、一緒に住む前に後悔させないでよ」


「えーっ、マジ? 一緒に住むぅ? やっぱ、透の話マジなんだ」


げ。


いつの間にか大和がうしろにやって来ていた。