「彼氏、彼氏って……相手どんなヤツだよ。しかもこんな時間に連絡よこして泊まりに来いって。

オレが今から会いに行こーか……」


あれあれ?


透はムッとした顔で、明梨ちゃんの顔を見ている。


なーんか、ジェラシー。


私がね!


「お兄ちゃんには、また今度紹介するから。お姉ちゃん! お兄ちゃん……パスッ!!

夏休み中に、もう1回家に行くね!じゃっ、バイバーイ!!!」


明梨ちゃんは、ドンと透を突き飛ばすと


さっきまでの足の遅さは何っ!?て位のスピードで、


今来た道を逆走していった。


うわー、すごい!!


やっぱり、人間なんでもやればできるんだ!?