ラブシチュエーションアイツが弟?

「そっ、そんなのウソに決まってるでしょー。

付き合ってもないのに、結婚なんかするワケないっ」


「いや、わかんねーじゃん。だって、透ってな……」


ゴニョゴニョ言ってる大和の頭を、もー1回思いっきりたたいてやった。


「痛ぇっ!」


「はっきりしゃべりなさいよねー」


「ルミ……、オレたたくのみちるぐらいなんだけど。止めてぇ」


大和はルミのうしろに隠れてしまう。


ルミは私と大和を見比べ、キョトンとしてる。


「みちる~、どうしたの? なんか今日ヘンだよ。さっきもテスト前に騒いでたよね?

あぁ、透って誰かと思ったら、大倉のコトだぁ。

そーいえば、なんでみちるのうしろの席に移動してたの?」


「もぉ~、知らないよ。話せば長くなるっ」


とにかく……あのウソつきオトコをなんとかせねばっ!