ラブシチュエーションアイツが弟?

「お前ら……結婚するってマジ?」


……はいっ?


それはなにかの間違いですが。


ってか、なんでそんな話になってんのぉー!?


私は大和の襟をつかみ、ネクタイをギュウギュウと引っ張る。


「ち……ちょ、やめれ。みちる、暴力反対~っ! く……苦しい」


「誰がそんなコト言ってんのっ?」


「いや、透が……さっき自分で言ってたって。んだよー、照れんなって」


「照れてな~いっ! コレ、ホンキで怒ってるってわかる?」


大和に顔を近付け、思いっきりニラんでやった。


「あは、オレみちるの顔、間近で初めて見た。……結構かわいーな」


――バコッ!


「今さら気付いたよーなコト言うなってば。元からかわいいんです~!」


「いや、今の冗談だから……」


「なにっ?」


「いやいや。で? 透の話はウソなワケ?」