「なーなぁ、さっき聞いたんだけどさ。みちる、透と……」
そう言いながら、ルミと私の席にやって来たのは、
安田大和(やすだやまと)。
透と同じグループで、私とは普段そんなにしゃべんない。
それなのに、私をみちるって言うのは、
女子を名字で呼ぶのは
彼のポリシーに反するんだとか。
基本的に、大和は女子全員を、下の名前で呼ぶ。
だから私やルミも、特に仲良くないけど、大和って呼んでいる。
適当、おチャラけ、茶髪で軽い雰囲気の、そんな彼。
“透”!
その名前、今聞きたくないしっ。
テストテスト……。
そう思って、単語帳に目を落としたときだった。
そう言いながら、ルミと私の席にやって来たのは、
安田大和(やすだやまと)。
透と同じグループで、私とは普段そんなにしゃべんない。
それなのに、私をみちるって言うのは、
女子を名字で呼ぶのは
彼のポリシーに反するんだとか。
基本的に、大和は女子全員を、下の名前で呼ぶ。
だから私やルミも、特に仲良くないけど、大和って呼んでいる。
適当、おチャラけ、茶髪で軽い雰囲気の、そんな彼。
“透”!
その名前、今聞きたくないしっ。
テストテスト……。
そう思って、単語帳に目を落としたときだった。


