ラブシチュエーションアイツが弟?

「な……なにも貸さないし、もう、振り向かないっ!」


大きな声でそう言ったら、結局先生に怒鳴られた。


「こら、小堀! なにさっきから騒いでる。ホントにいつもお前は騒がしいな……」


うわ、なんで私が怒られるのぉ?


しかも先生の言葉に、みんなクスクス笑ってるし。


……ヒドい。


机に突っ伏し、しばらくおとなしくしていた。


……というか、すぐにテストが始まったんだけど。


透のおかげでテストどころじゃなく。


うしろからまたツツかれそうで、警戒しっ放し。


いつ話しかけられるかって、ビクビクしていた。


でも、意外になにもされなかった。


……良かった~。