ラブシチュエーションアイツが弟?

しっ……しかも。


耳のそばでそう言うコト言うなぁ~っ!


不覚にも、ゾクゾクしたぁ。


うー……。


思いっきりニラむ私を見て、透は余裕の笑み。


「こんなんで赤くなって、小堀可愛いな」


「はいっ!?」


また大きな声を出してしまい、先生と目が合い、逃げるように机に突っ伏した。


「あ、そーだ。今日マルコ寄ってくぅ?」


なっ……、なんなの。


ルミの口ぶりをマネて、小声で透の声が背中越しに聞こえてくる。


寄りません~っ!


い……イヤだ。


なんかヤだ、コイツ。


なに考えてんのか、全く読めないよ!!!