ラブシチュエーションアイツが弟?

替わってって……。


しかもなんでそこ、真顔っ!?


シレッとした表情で言う透を見て、ちょっと引いてしまう。


「勝手にそんなコトしたら先生に怒られる……」


「大丈夫。それにさ、席近い方が、貸し借りしやすいしな」


な……なんなの?


自転車のうしろには乗せてくれないのに、自分は貸してとか簡単に言うんだ。


よっくわかんないな~。


私が怪訝な顔をして見ていると、透はニヤッと笑った。


そして、机に体を乗りだし、私の耳元に口を近付ける。


――ドキッ!


な……なに?


朝はつれない態度だったのに、こんな風に近付いちゃったりするんだ?


「オレ、姉ちゃんのうしろがいい……」


なっ……。


なにコイツ~!!