ラブシチュエーションアイツが弟?

けど。

同じ家に住んで2年たつし

こういうコトがない限りは……

オレの中で、明梨はだんだん家族になり始めていた。



そうだ。

ドキドキしてる場合じゃなくて。

明梨の不安を、オレが拭ってやらなきゃいけないよな。

誰かに見られるのもイヤだし、

肩にそっと手を置き、軽く引き離す。



「……明梨、オレが犯人見つけるから。誰があんなコト書いたのか、絶対見つけてやる。

だから、心配するなよな」

すると、明梨は首を思いっきり横に振った。

「ううん。もし犯人突き詰めて……お兄ちゃんがまた殴られたらイヤだもん」



『また殴られたら』っていう言葉に、

ちょっと違和感を覚える。