ラブシチュエーションアイツが弟?

「……サイテー!」

――バシッ。

と、思いっきり頬をたたかれた。




こんな風に……マジで女に頬引っぱたかれるヤツっていんだな。

……情けねー。

水沢にたたかれた頬に、手の甲で触れた。

肌が灼けるように熱い。




浮気をしたわけでも、水沢を裏切ったわけでもない。

だけど、彼女が納得するまできちんと話そうとしないこの性格と……

明梨のオレへの想いが……

全てを狂わせた。





「……お兄ちゃんっ!」