私がそう言うと、透は私の身体をそっと抱きしめた。

「そんな風に言ってもらえると、思ってなかった……」

「だって、透が好きだもん。

何言われたって大丈夫！ 一緒に乗り越える自信あるよ」




……ホントはそんな自信なんてない。

私の想像を越えるコトを言われたら、

ショック受けるかも知れない。





だけどね、これだけはわかる。

透の力になりたい。

そのためには、私が受ける衝撃なんて、

大したコトじゃ、ないんだって。




「……前にさ。

明梨がオレの首締めた話……したろ？」

「うん……」

やっぱり……

明梨ちゃんがらみだったんだ。

もしかして、ホントにヤっちゃったとか？

それはそれでショックだけど……

受け止めるって決めたから。






私も、迷わないよ。

「大丈夫……透、話していいよ」





透の背中に腕をまわし、

ポンポンと軽く叩いた。






「オレさ……」

「うん」