「あとはね、人に何言われても気にしないんだ。

普通はさ、どう見られてるかとか……だからこそ、ちゃんとしようってするよね。

でも……良くも悪くもそういうのがないんだよね、私って」

あ、透に対しては別なんだけどね。

好きな人には、かわいいって思われたい。




「まぁ、大和も……小堀は他人に興味ないつってたもんな」

「そ。別に言いたい人には言わせておけばいいし、自分が好きな人と話せばいいし」

「小堀って、強いよな……」



透は視線をまた床に戻してしまい、ため息をついた。

私はそんな透の手をギュっとまた強く握った。

「んーと、だからね。逆を言えば、他人がある人のコトを嫌ってたり文句言ってても、私はあんまり気にしない。

だってそれは他人の意見であって、私の気持ちじゃないもん。

透がすごく傷ついて、こんな風に思われる……とか、

例えば前の学校で周りに嫌な態度取られた想い出があるとしても、

私からしたら、ぜ~んぜん大したコトじゃないかもね。

透が辛いと思ってるなら、一緒に克服しよう、ねっ!」