ラブシチュエーションアイツが弟?

「どこにしよっかな~と思ってさ。どっか行きたい所ある?

あ、ここ座れよ」

透がイスを半分コしてくれようと、お尻をずらしてくれたけど、それは……ハズかしい。

「いいよ、いいよ~。立ってるし」

「ならオレ立つから、小堀が座れよ」

透はイスから立ち上がると、席を譲ってくれた。

とりあえずイスに座り、パソコンの画面を覗きこむ。

開いているのは、新しい情報が色々載ったサイトの、トップページだった。

「小堀、見たいヤツ選んでいーよ」

透がそう言ってくれたものの、透と行けるなら、私はどこだっていいんだけどねぇ。

とりあえずマウスを持って、ページを適当にクリックしていく。

水族館か~。なんかデートっぽくていいな。

薄暗い館内を、ふたりで手をつないで進んで行くの。

もう魚なんてどうでもいい! ってなりそ~。

あ、ペンギンとイルカとシロクマは大好きだから、

そのブースに行ったらかじりつきかもしんないけどね。

きゃは。