ラブシチュエーションアイツが弟?

うひゃっ。

私の肩に置いてあった透の手が、腰にまわされる。

見つめ合い、ドッキドキ、バクバクしてきた~。

明梨ちゃんとのコト聞こうと思ってたけど、それどころじゃなくなってきたよ。



「明日から、しばらくこーやって寄り添ったりとかできないな……」

「う、うん……」

「小堀といると、安心する。わかりやすいし、見たまんまで……いいな」

「へへ……。透、ありがと」

透の腕の中で縮こまる。

じーっと透が私の顔を見てるから、見てはそらし、見てはそらし。

あはは。

なんでそんなに見つめるんだろ。

「透、見すぎだよー」

「見てたいから……見てただけ。悪い?」

悪い? って聞かれると困るんだけど。

「ハズかしい……」

「照れる所も、かわいーな」

ギュっとされて、ますますハズかしくなる。