ラブシチュエーションアイツが弟?

「おい、お前らふたり! オレがいるってわかってる?

……しょーがねぇな。用事はすんだし、帰るわ」

大和は立ち上がると、テーブルの上からお菓子をひと袋取り上げる。

そして、こう言い残して帰って行った。

「この菓子と引き替えでいい」

って。

引き替えって何が?




「じゃ、全部持って帰れよ」

透が大和にお菓子がいくつか入った袋を、そのまま手渡した。

「いらねーよ。1つ分ぐらいの価値しかねーの!」

……なんの話ぃ?

キョトンとする私をよそに、ふたりはお菓子を押し付けあっていた。

そのうち大和は玄関に走ってく。

「じゃーな、夏休み明け、元気な顔で会おーぜぃ」

――ガチャン!

あっという間に帰ってしまった。




「……なんなの、アレ」

「菓子1つ分……」

透はボソッとそんなコトを言っている。