ラブシチュエーションアイツが弟?

「……差し入れ。

ごめんな、さっき勝手に出て行って」

透はそう言うと、唇を少し噛んでいた。

マンガ……ありがとう。

これ、私が読みたかった新刊だよ。

透と一緒に住むようになって、買わずにずっとガマンしてたんだ。



「なんでコレ……買って来たの?」

「ルミに聞いた。小堀が最近ガマンしてるモノって何? って聞いたらさ、『マンガ』って速攻返ってきた」

ルミ、ありがとう。

でもそこは……隠して欲しかった。

苦笑いしてると、透が私の横にストンと座った。

「このマンガ、オレも好き。なんで隠すんだよ……別にいーじゃん。ガマンするなよ……


「だって。没頭しちゃうんだもん……。透がいても、時間忘れるかも」

これだけはよくお母さんに注意された。

ご飯の時間になっても、明日テストってわかってても、読み続けてしまう。

「いーよ、そんな小堀をずっと見てる」

やん、マジで?

透を見てると、その素敵な瞳で見つめ返された。





……ドキドキ。