「その辺のケジメはしっかりつけよーぜ。

毎日重い荷物乗せて学校行く身にもなれって」


なっ……。なにっ?


重い荷物って、私そんな重くないですけどぉ!?


知ってんのかよ、私の体重~!


ここで、かわいい弟なら、


『いーよ、姉ちゃんうしろ乗んなよ』


とか、言うよねっ!?


く……くそっ。


引越ししたら、私も自転車買うっ!


「じゃあな」


透は、フイッと顔を背けると、シャーッと自転車を走らせ、消えて行った。


私はそのうしろ姿を見て……


走ったって!