『幸せなんだ?』って言われると、

自信なくす。

そこまで透との間になにかあるわけでもないし。



そりゃね、一昨日の夜は抱きしめられたよ。

そのあと、キス? って思ってなにもなかったけど……。

ま、いいの。手つなぐだけでも幸せになれるから。



透の様子がちょっとヘンだったのは、気にしない。

……うん。



「あ、なんか自信なさそ~」

やばっ。

顔に出やすいんだった。

ここは……百面相。ヘン顔に挑戦。

顔をしかめるけど、あんま意味なし。

「……んな顔したってバレバレだっつの。一昨日、透の様子ヘンじゃなかったか?

一応これでも心配してやってんだぜー、オレ」

大和はゲームのスイッチを止め、テレビを消した。