ワケわかんないコイツ。

ヒマだったけどさ、こんなに長く一緒にいたいとも思わないし。

ずっと一緒だと、今度はひとりになりたくなってきた。

勝手だね、私。



「お願い~、帰ってよ。それにさ、もし透が帰り早めて今日帰って来たら、いい顔しないよ?」

「は? 大丈夫だろ……オレとお前でなんか起こるワケねーし」

大和は口を尖らせ、ゲームのコントローラーをテーブルに置く。

「だよね、ナイナイ。でもやっぱり気悪いと思うよ。

だって、私……透の彼女だも~ん」

へへっ。

自分で言っちゃう。

誰も言ってくんないから。

こんなコトぐらいでしか、今この場で

透との仲を確認できない悲しい私。



そしたら、大和はもっと不機嫌になった。

「あれ、ノロケ過ぎちゃった? ごめんね、幸せで」

「お前さー、幸せなんだ? ……へぇ」

嫌味っぽい顔して、イジワル言う大和に、カチンときた。