クラスメートって誰だろな。

……オレを訪ねて来るなんてな。

突然転校したから、驚いたか?

誰にも転校先言ってなかったしな。




「お兄ちゃん、これ好きだったよね。明梨のあげる」

明梨がニコニコしてオレの皿に、おかずを入れてくれた。

「やっぱり明梨は優しいわね。お兄ちゃんが大好きなのに……。ホントに、また戻ってきていいのよ」

そう言って困った顔をする母さんに、申し訳ないと思いつつ

明梨の顔が見れないオレ。




明梨の“大好き”は、

オレの想像以上のモノで……。

それが、全てを破壊した。