ラブシチュエーションアイツが弟?

「いや、みちる……かわいいなって」

えへ。そ……そーかな。

そう言われると、素直に嬉しい。

ハズかしい気持ちが、いつの間にかどこかに飛んでいく。

「ふふっ……」

「よし、じゃーこのまま行こ」

透に手をつながれた。

ニヤニヤの止まらない顔。




「やっぱこのまま戻んのもったいな気がしてきた。流れるプール行く?」

「えっ?」

「行こ」

透は私の手を引っぱり、ルミたちが待ってるスライダーとは逆方向へと歩きだす。

「いいの? みんな、待ってるよー」

「戻って来なきゃ意味ぐらいわかんだろ。いいよ、戻んなくて」

「本気!?」

「おう」

うわー、ふたりでデートしに来たみたい!

嬉しいっ!!