ラブシチュエーションアイツが弟?

「うん……」

「オレ、白い方が好き。長所なのになんでイヤがってんの?」

「え……、長所かな」

「長所だよ」



透にそんな風に言われたら、ちょっと自信がでてきた。

ヘンに見られないかな?

「じゃぁ、Tシャツいいや。せっかく持って来てもらったのにごめんね」

「あ、でも日焼けしたらすぐ赤くなるタイプだろ? オレ持っとくからさ、必要んなったら言って」

「透~、なんでそんなに優しいのっ?」

うぅ……好き。

「いや、そりゃー……なぁ」

「え?」

「こんな機会めったにねーし、目にやきつけとかないと……」

はぁっ!?

透は、私の頭のてっぺんからつま先までを、ジーッとなめるように見てくる。

うわ、最悪……。

ニヤニヤしてるし。

「ヘンな目で見ないでよねぇ」