ラブシチュエーションアイツが弟?

えへへ。透が気を遣える子でよかった。

大和だったら、確実にガン見してくるね。

しかも、脱げ! とかって強要してきそう……。




パーカーを脱いで、透が持ってきたTシャツを受け取った……。




うわ、ちょっ! 反則!!

「ヤベ~、振り向いちった」

透は私にシャツを渡す瞬間に、クルリと振り返る。




「うわーっ! うわーっ! 最低っ!!」

慌てて、着る前のTシャツで前を隠す。

「つか、無防備なんだよ! ホントにイヤなら更衣室で着替えろよな」

「最低~!」

「でもさ、得した! すげーかわいい」

透は、ニッと笑って私を見てる。