ラブシチュエーションアイツが弟?

「脱げって、もったいぶるよ~な体かよっ!」

うわ、失礼なヤツ~!

もったいぶるぞ、大和の前では!

透には、違う機会に見せるも~ん。なんて、あはは。

一瞬ニヤけた私を見て、怪訝な顔をする大和。




「……オレのTシャツ貸してやろっか。取ってくる」

え?

私と大和が服の引っぱり合いっこしてたら、透がそんなコトを言いだした。




透がいなくなったらおもしろくないよぉ。

「じゃ、私も行くー」

「お前らんなコト言って、消えんなよー」

そんな大和の言葉を聞きながら、列を抜けた。



あは、やっとふたりになれた。

ねっ。

透を見上げると、こっち見てた!

ひゃ、緊張する。

思わず、パーカーのすそを引っぱった。

これ以上、足隠せないんだけど、一応。なんとなく。