「ヒャハ。オレ、もー水着着て行こっと。すぐ泳げるし」

ま、そりゃそーだ。

着て行ったら暑いけど、着替えなくていーからラクだよね。

しかも大和めんどくさいって言ってたわりには、もうプール行きたそうだし。

ホント、お調子モンなんだからぁ。




「プール! いいねぇ。他のメンバーもいんだしさ、透とばっかベタベタすんなよ?」

「しません~。泳ぎに行くの! ってか、誘ったのアンタじゃん。

聞いたよ? 昨日泊まる代わりにプール行きたいって言ったって」

「だってさー、プール行きてぇじゃん。女子と密着しやすい!」

「……ヘンタイ」

「おうよ!」

……認めんなよ。



大和はニッと笑うと、寝室を出て行った。

水着透に見られるのハズかしいな~。

パーカー持って行って着ちゃお。



えっと……

プール用のパーカーはどこだっけ……。

またガサガサと、

しばらくダンボールの中をあさっていた。