「うわぁーっ!!」

真横にいたのは透じゃなく、大和。

目閉じてるし、寝グセで髪が乱れてるから、一瞬誰かわかんなかった。

……びっくりしたぁ。間違って、すり寄ってく所だった……。あぶなぁっ!




「……るっせーなぁ。う~……ダルッ……」

大和が薄目を開け、寝ころんだまま私をニラむ。

透……は、どこ?

横たわったままキョロキョロと辺りを見まわす。



大和は体を起こし、その場に座る。

「朝飯買い行ったんじゃねーの? あ~、体痛ぇよ。誰だ、オレをんな所で寝かせたヤツ」

お前だよっ!

自分で勝手に寝たんじゃん。

てか、気遣って帰ってよねー、バカ。



「あ~、プールめんどくせ……」

なにっ!?