ラブシチュエーションアイツが弟?

透は帰るウチがもうひとつあるんだね。

いいな……。

ちょっと寂しい気もしたけど、

それはウチと事情が違うからしょうがないコトだよね。



「いいじゃん、いーじゃん!

久々お母さんの顔見といでよ。きっと楽しみにしてるよー」

部屋が暗いから、もし私が微妙な笑顔になってたとしても、透には気付かれない。

言葉だけでも、前向きに返してみた。



「なんならさ、昨日みたくルミ呼んで泊めたら?」

「大丈夫だよ~。1日ぐらい!」

「あ、ゴメン。3日間ぐらいいねーかも……」

「いいってば。気楽に過ごしとくよ」

久々夜更しするかな~。マンガ読んで、テレビ見て、ダラダラ過ごすのも悪くない。

なーんてこっそり考えていた。