ラブシチュエーションアイツが弟?

やっぱバレバレだったんだ。

「……それでもさ、小堀なりに色々やってくれて、

オレ結構嬉しかった」

「……そうなの?」

「ん。でも、やり方がちょっと乱暴だから驚いたのと、

たまに小堀って自分の否を認めないだろ。昨日の缶の捨て方にしてもさ。

だから……ついカチンときて、ああいう言い方した」




自分の否を認めない。

……はい。まさにそ~でした。

あの瞬間、お母さんのせいにした。

『今度から気をつける!』

で、よかったんだよね。






「ごめん……透」

暗闇だからか、顔を見ていないせいか、なんだか素直になれる。

透の優しい声だけが聞こえてくる、

素直なひととき。




大和のいびきも、今は少し落ち着いていた。