ラブシチュエーションアイツが弟?

「う~ん……ここで寝たい」

「……じゃ、やっぱそっち行く」

え。

マジで?

やった!

思わずニヤける私。



それを見て、透も一瞬笑った気がした。

でも、ほんの一瞬。

「……小堀はホントわかりやすいよな。

マジで、そっち行っていい?」

うん、うん!

来て来て来て!



って言いたい気持ちをグッとこらえ、

タオルケットで顔を隠して数回うなずいた。




透が立ち上がる音が聞こえる。

「小堀、もちょっと右寄って」

え?

見れば透が大和と私の間に立っていた。





「オレ、真ん中で寝るから」

「でもイヤだって……」

「大和のとなり、心配だしな。なんかあっても……オレならいいだろ?」




透、見下ろしながら、今そのセリフ言うなんて。

私にとって、一番の殺し文句だよ。




ちょっと……

どうなってもい~かも

なんて、思っちゃったよ。