私と透が交互にお風呂に入ってる間も、大和はリビングでグーグー寝ていた。

いびきかいてさ、ホントお気楽……。

『一番散らかしたアンタが片付けなさいよね~』って思いながらも、

とりあえず口には出さないでいた。




だってね。

大和がいるから、透とふたりでも緊張せずに普通に過ごせた。

さっきまでずっと邪魔だと思っていた大和は

ただそこで寝ているだけなんだけど、意外と私たちの緊張をほぐしてくれていた。




「小堀、さっきの冗談だぜ。

リビングなんかで寝たらしんどいしさ、部屋で寝ていーから」

透がリビングのテーブルを横にずらし、自分の寝床を確保しながら私にそう言う。




「ヘーキ、ヘーキ」

しょっちゅうやってたからぁ~。

深夜放送つけたままマンガ読んで、お菓子食べながらリビングでそのまま就寝。

起きたら、お母さんが毛布をかけてくれてるハズもなく

朝方、寒くて目が覚める。