透は特に文句言うでもなく、それなりにゲームを楽しんでいた。

大和のコトで昨日ヤキモチやいてるみたいだったけど、

あれって結局誤解解けたんだっけ?




「うわ~っ。みちる~、腹減った」

大和が今度はそんなコトを言い出す。

みちる、みちるってウルサいなぁ。

私はあんたの彼女じゃないっつの。





「大和! こんな所いないでさ~、ナンパでもしてくれば?

イケメンが夏休みに部屋にこもってゲームってど~なワケ?」

「うるせ~よ。明日プール行くぜぇ。な? 透~」




え。プール?

聞いてないけど。




チラッと透を見ると、頷きながらボタンを連打していた。

「おーっし! オレの勝ちぃ。大和、飯買ってきて」

大和が私とプールの話してる間に、

透の勝利。





また、賭けてたみたい。

……好きだなぁ~。